2026年6月14日 / 最終更新日時 : 2026年6月14日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第66話】信頼は一日にして成らず 梅雨空の下、翔太と花吉君は工事現場の交通誘導にあたっていた。 朝から小雨が降ったり止んだりを繰り返し、視界も悪い。 そんな中でも翔太は、いつも通り周囲を確認しながら誘導を続けていた。 休憩時間になり、花吉君がふと尋ねた。 […]
2026年6月7日 / 最終更新日時 : 2026年6月14日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第65話】技術とは知識の蓄積じゃなくて、心の蓄積 六月のある晴れた日。 翔太は花吉君と一緒に、住宅街で行われる水道工事の現場に配置されていた。 朝礼が終わり、規制帯を設置しながら花吉君が言った。 「翔太先輩って、ほんまに誘導うまいですよね。」 翔太は苦笑した。 「そんな […]
2026年5月31日 / 最終更新日時 : 2026年5月31日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第64話】一労永逸六月のある日。 翔太と花吉君は、市内の道路工事現場で警備を担当していた。 朝のミーティングが終わり、現場へ向かう途中。 花吉君が少し不満そうな顔で言った。 「翔太先輩、このカラーコーンの配置って、毎回こんなに細かく確認する必要あります? […]
2026年5月24日 / 最終更新日時 : 2026年5月24日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第63話】雨の日の見えない危険 雨の日が続き、空は朝からどんよりとしていた。 「今日は一日、雨みたいやなぁ……」 翔太は会社の車の窓を見ながら、小さくつぶやいた。 今日の現場は、市内の道路工事現場。片側交互通行の規制だった。 一緒に現場へ向かうのは、後 […]
2026年5月16日 / 最終更新日時 : 2026年5月16日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第62話】その一言の向こう側 六月の終わり。 蒸し暑い夜風が、仕事終わりの身体にまとわりついていた。 「いやぁ〜、今日は暑かったっすねぇ!」 崎川さんが大きな声で笑いながら、居酒屋ののれんをくぐる。 今日は久しぶりに、会社の数人での飲み会だった。 翔 […]
2026年5月10日 / 最終更新日時 : 2026年5月10日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第61話】急がば回れ 〜瀬田の唐橋〜 六月の終わり。その日の現場は、片側交互通行の道路工事だった。 昼過ぎまで降っていた雨は止んでいたが、路面はまだ濡れている。夕方が近づくにつれ、車の量も増えてきていた。 「右から大型入ります!」 翔太が無線を入れる。 「了 […]
2026年5月2日 / 最終更新日時 : 2026年5月2日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第60話】置かれた場所でどう咲くか 春のやわらかい風が吹く、昼下がりの現場。住宅街の舗装工事で、翔太と花吉は片側交互通行の誘導に立っていた。 「はい、どうぞー!」 翔太の声はいつも通り明るく、通る車もどこか安心したように進んでいく。 一方、その隣で立つ花吉 […]
2026年4月26日 / 最終更新日時 : 2026年4月26日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第59話】数字の向こうにあるもの 春のやわらかい日差しの中、翔太と花吉は、商業施設の駐車場で誘導に立っていた。 昼下がり。車の流れも落ち着き、少しだけ余裕ができた時間。 「翔太先輩は、株しようとですか?」 花吉が、いつもの調子で話しかけてきた。 「株?ニ […]
2026年4月19日 / 最終更新日時 : 2026年4月19日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第58話】教えるということ 春の朝。 現場へ向かう途中、駅前の歩道は新しいスーツ姿の人であふれていた。 まだ着慣れていないスーツ。少しぎこちない歩き方。手には真新しいカバン。 (ああ…新年度か) 翔太はその光景を見ながら、ふと立ち止まった。 一人の […]
2026年4月12日 / 最終更新日時 : 2026年4月12日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第57話】一燈照隅(いっとうしょうぐう) 春の終わり。翔太は、市内の小さな道路工事現場に立っていた。 交通量はそれほど多くない。イベント現場のような華やかさもない。ただ、地味に続く片側交互通行。 「……今日は、静かやな」 翔太がぽつりとつぶやくと、隣に立つ寺中さ […]