2026年5月2日 / 最終更新日時 : 2026年5月2日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第60話】置かれた場所でどう咲くか 春のやわらかい風が吹く、昼下がりの現場。住宅街の舗装工事で、翔太と花吉は片側交互通行の誘導に立っていた。 「はい、どうぞー!」 翔太の声はいつも通り明るく、通る車もどこか安心したように進んでいく。 一方、その隣で立つ花吉 […]
2026年4月26日 / 最終更新日時 : 2026年4月26日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第59話】数字の向こうにあるもの 春のやわらかい日差しの中、翔太と花吉は、商業施設の駐車場で誘導に立っていた。 昼下がり。車の流れも落ち着き、少しだけ余裕ができた時間。 「翔太先輩は、株しようとですか?」 花吉が、いつもの調子で話しかけてきた。 「株?ニ […]
2026年4月19日 / 最終更新日時 : 2026年4月19日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第58話】教えるということ 春の朝。 現場へ向かう途中、駅前の歩道は新しいスーツ姿の人であふれていた。 まだ着慣れていないスーツ。少しぎこちない歩き方。手には真新しいカバン。 (ああ…新年度か) 翔太はその光景を見ながら、ふと立ち止まった。 一人の […]
2026年4月12日 / 最終更新日時 : 2026年4月12日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第57話】一燈照隅(いっとうしょうぐう) 春の終わり。翔太は、市内の小さな道路工事現場に立っていた。 交通量はそれほど多くない。イベント現場のような華やかさもない。ただ、地味に続く片側交互通行。 「……今日は、静かやな」 翔太がぽつりとつぶやくと、隣に立つ寺中さ […]
2026年4月4日 / 最終更新日時 : 2026年4月4日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第56話】当たり前を、当たり前に 春の風が少しやわらかくなってきた朝。その日の現場は、市内の住宅街での道路工事だった。 翔太は、久しぶりに後輩とペアを組んでいた。 「今日よろしくお願いします!翔太さん!」 元気よく頭を下げたのは、上阪してきたばかりの新人 […]
2026年3月28日 / 最終更新日時 : 2026年3月28日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第55話】上阪してきた花吉君 春の風が、まだ少し冷たい朝だった。 「今日から新人つくからな」 寺中さんの一言に、翔太は少し背筋を伸ばした。 (新人…俺が教える側か…) 現場は、市内の住宅街での舗装工事。片側交互通行の、基本だけど大事な現場だ。 そこに […]
2026年3月21日 / 最終更新日時 : 2026年3月21日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第54話】見えない危険 朝の現場は、静かだった。 住宅街の一角。 水道工事のための片側交互通行。 交通量はそこまで多くない。 天気は晴れ。視界も良好。 「今日は、やりやすそうやな」 そうつぶやいたのは、先輩の寺中さんだった。 「はい!よろしくお […]
2026年3月14日 / 最終更新日時 : 2026年3月14日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第53話】税金を払うということ 春のやわらかな風が吹く朝。翔太はいつものように、会社の事務所で出勤簿に名前を書いていた。 「おはようございます!」 元気よくあいさつすると、奥の机で書類を見ていた二浦さんが顔を上げた。 「おう、翔太。今日は市役所近くの歩 […]
2026年3月7日 / 最終更新日時 : 2026年3月7日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第52話】はたらくということ 春の気配が、少しずつ町に広がってきた。 朝の現場。まだ冷たい風が吹く中、翔太は交差点の角に立っていた。 黄色いベストを整え、誘導棒を握る。 「おはようございます!」 通りかかった作業員に、翔太は元気よく声をかけた。 だが […]
2026年2月28日 / 最終更新日時 : 2026年2月28日 サイト管理者 翔太の警備日誌 【第51話】雪中四友-そこに咲く花 冬の現場。寒波。誰もほめてくれない仕事。それでも立ち続ける警備員。 そこに重ねる —— 四つの花。 夜明け前の空は、墨を流したように深い藍色をしていた。 吐く息が白く、アスファルトはうっすらと凍っている。 翔太は、無言で […]