【第38話】翔太、AIに目覚める
夜の立哨勤務が終わり、事務所に戻ってひと息ついた翔太。
スマホを見ながら、ぼそっとつぶやいた。
「旅行でも行きたいなあ…。どこが安いんやろ?」
試しにAIに聞いてみると、
ホテルの比較、移動手段、予算、観光地のおすすめまで一瞬で返ってきた。
「は、はやっ……!なんやこれ、めっちゃ便利やん!」
そこから翔太は、
・料理のレシピ
・コンビニの新商品レビュー
・猫漫画のネタ
・警備の資格の勉強法
なんでもAIに聞きまくる生活に。
気づけば毎日、AIと話すのが当たり前になっていた。
仕事で外国人観光客に道を聞かれた日のこと。
「英語で答えられたら、もっと助けられるのになあ…」
帰宅後、いつものようにAIを開いた翔太。
ふと、呟く。
「英会話…できるんかな?」
半分冗談で聞いてみた。
“Hi Shota! How was your day?”
突然英語が返ってきた。
「えっ!?しゃ、しゃべりかけてきた!!」
ビビりながらも、続けてみる。
「I’m… tired?」
“Good! You can also say ‘I’m exhausted.’”
「自動で直してくれるん!?すごっ!めっちゃ楽しい!」
そこから翔太は、
AIとの英会話練習にどっぷりハマる。
毎日5分。
仕事の合間の1分。
寝る前のちょっとした時間。
AIとなら、
・噛んでも笑われへん
・間違えても怒られへん
・何回も言い直せる
・24時間好きなときに会話できる
「これ……すごい時代になったなあ。
英会話、いけるんちゃう?」
翔太は、
新しい自分の可能性に気づき始めていた。
つづく
翔太の英会話練習方法は、ここ→ 翔太の英会話日誌

