【第31話】特別篇「翔太とまるの漫才劇場」

ど~も~、まるでぇす。
翔太でぇす。
まると翔太でぇす。

翔太:まるどないしたん?

まる:おかんがな、僕におやつ買ってあげるといってたけど
   おやつの名前忘れしもうてん

翔太:まるにおかんがおったっけ?
   まぁええわ、ほんならおかんが忘れたおやつの名前を一緒に考えてあげるから
   どういう特徴があるか教えてみてよ。

まる:なんかなぁ細長いチューブに入ったおやつやねんて

翔太:それはもう、チュールやないかい。
   チューブに入った猫のおやつてゆうたら、チュールしかないねんから
   あんなもんチューブにはいってなかったら、たべにくいねんから

まる:僕もそうおもってんけどなぁ、仏壇にお供えしたりするんやて

翔太:じゃぁチュールちゃうかぁ。
   チュールを、仏壇にお供えしたら、あかんねんから。
   ご先祖様に怒られるねんから。
   もう少し詳しく教えてくれる?

まる:まる定忠治が手にもってんて

翔太:絶対チュールやないかい。
   まる定忠治が子分と別れる際に、チュールをたかく掲げて
   「赤城の山も…」って決めゼリフ言うねんから
   まる定忠治以外、チュールをもったやくざは見たことないねん。

まる:僕もそう思ってんけどなぁ、1メーター以上あるねんて

翔太:じゃぁチュールちゃうかぁ。
   チュールが1メーターもあったら、いつまでたっても食べ終わらへんねんから。
   15センチくらいがちょうどいいのよ。
   他になんかゆうてなかった?

まる:CatGPTでよくみかけるねんて

翔太:チュール以外ありえへんがな!
   CatGPTは、なにか調べようとしても、チュールのことしかでーへんのよ。

まる:僕もそうおもってんけどなぁ、バニラ味しかないねんて

翔太:じゃぁチュールちゃうかぁ。
   チュールにバニラ味しかなかったら、のら猫だって食べへんねんから
   他になんかゆうてなかった?

まる:おとんがゆうには、温泉饅頭やないかって

翔太:絶対ちゃうやろう!
   もうええわっ


つづく